↓管理人のYouTubeチャンネルです。ぜひ、チャンネル登録をお願い致します。

第34号 民法第33条 法人の成立

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
毎日3分!条文+豆知識で民法完全制覇! 第34号 2005・7・19
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■ はじめに ■■

みなさん、おはようございます。今日は第34号です。今日もはりきっていきましょう。

今日は、ほんとうに3分で終わります。さらっと読んでください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼▼▼ 第33条 ▼▼▼ (法人の成立)

法人は、この法律その他の法律の規定によらなければ、成立しない。

■■ 解説 ■■

法人を設立するには、民法やその他の法律の規定によってのみ設立されるという法人法定主義を定めた条文です。

法人とは、正確にいうと、「自然人以外のもので、法律上、権利・義務の主体たりうるものをいう。」と定義されます。

法人で一番わかりやすいのは、会社です。会社は営利社団法人といいますが、公益社団法人というものもあります。

ただ、株式会社などの場合は、商法が適用されることが多いので、民法上の法人が問題になることは比較的少ないと思います。

■■ 豆知識 ■■

会社の場合は、商法が適用されると書きましたが、別に会社でなくても、友人との間の取引でも商法が適用される場合は多いので注意しましょう。

これは、あまり知らない方が多いのですが、商法というのは民法の特別法なのです。

そして、「特別法は一般法を破る」という格言があります。つまり、民法と商法に同じような規定があったとしても、商取引であれば商法が優先的に適用されることになります。

反対に、商取引であるにもかかわらず、商法に規定がないような場合は、一般法にもどり民法が適用されることになります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ 編集後記 ■

昨日の早朝に野中広務さんと後藤田さんが、テレビに出ていました。それで、今の日本の最大の問題点は議会制民主主義が機能していない、という点にあると言っていました。

まさしく、その通りなのでしょう。日本は議会制民主主義の国家であり、議会制民主主義とは、私達国民が選挙で選んだ国会議員が法律を作って、その法律を根拠に、内閣が様々な政策を執行するというものです。

とすれば、これはあくまで理想ですが、今問題になっている郵政民営化にしても靖国神社の問題にしても、国民の多数が反対の意思を持っているのなら、郵政民営化に反対している国会議員、靖国参拝に反対している国会議員に選挙で投票し、賛成している国会議員をみんな落選させればいいわけです。

比例代表制などの関係もありますが、小泉首相を首相の座から降ろしたければ、小泉さんに選挙で投票しなければいいのです。総理大臣は必ず、国会議員でなければならないことは憲法67条1項に明記してあります。

すなわち、小泉さんが選挙で落選すれば、首相には絶対になれないのです。

これはあくまで理想というか、純理論的な話ですが、民主主義を採用している限り国民の意思と政治にズレが生じるということはあまりないはずなのです。

にも関わらず、今の日本は国民の意思と政治がズレまくっています。せっかく素晴らしい民主主義という制度があるのですから、もっと活用できればいいですね。

■■ おすすめの本 ■■

今日は、編集後記が少し長くなってしまいました。せっかくなので、憲法のすばらしい本を紹介したいと思います。

憲法を少しでも勉強をしたことがある方なら、絶対に知っていると思いますが、憲法学者の大巨人である芦部信善先生の「憲法」という本です。

通称「芦部憲法」といわれている本です。芦部先生は戦後の日本の憲法学を作った偉大な憲法学者です。

それなのに、内容がすごくわかりやすくて、ほんとに誰でも読むことができる本です。

憲法改正が現実化してきた今だからこそ、みなさんにぜひ読んでもらいたい1冊です。

憲法 第4版
憲法 第4版
posted with amazlet on 07.12.25
芦部 信喜 高橋 和之
岩波書店 (2007/03)
売り上げランキング: 7398
おすすめ度の平均: 4.0
2 概説書と専門書の中途半端なもの(つまり宮沢俊義的)
5 非常によくできています
5 とても勉強になる

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼資格キングブックス
資格試験のテキストや問題集の中古販売。高額買取も実施中!
https://www.shikaku-king.com/shop/

▼資格フレンズ
資格受験生が集まる掲示板です。このメルマガのご質問もこちらに。
https://www.shikaku-king.com/community/

▼資格キング
国家試験、資格の一覧を紹介しています。おすすめの予備校・本なども紹介。
https://www.shikaku-king.com/

▼Will to break! ゆっくり進め!(発行者のブログ)
http://www.will-to-break.com/

ご意見・ご感想はこちらから
shikaku-king@shikaku-king.com
管理人レイ

なお、配信解除希望とのメールをいただくことがあるのですが当方では応じることがで きません。
まぐまぐのサイトよりご自身で解除していただきますようお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright 2007 minnpoukannzeseiha. All rights reserved

関連条文

第47号 第49条 外国法人の登記(20052929)

第44号 民法第45条 法人の設立の登記等(20052929)

第42号 民法第43条 法人の能力(20052929)

第41号 民法第40条 裁判所による名称等の定め 解説(20052929)

第40号 民法第39条 寄附行為(20052929)

〜スポンサードリンク〜

Search & RSS


民法のおすすめの本

↓民法基本書の定番である内田民法!民法を勉強するなら必ず持っておきたい基本書の一つです。

民法1 第4版

↓司法試験受験生の間で圧倒的な支持を得ている伊藤塾のテキストです。司法試験、司法書士、行政書士の受験対策や大学の学部試験対策に最高のテキスト。

伊藤真試験対策講座1 民法総則

↓民法の偉大な学者である我妻先生が民法の条文を一つずつ徹底的に解説されています。条文の趣旨や要件・効果などを調べたい時に辞書のように使うと便利な本です。

我妻・有泉コンメンタール民法―総則・物権・債権

↓手軽に読むことができる人気のSシリーズです。内容がうまくまとめられているので、全体像を理解するのにおすすめです。

民法 (1) (有斐閣Sシリーズ (1))

スポンサードリンク